十二指腸がんの治療

十二指腸がんは数少ないがんのひとつです。

十二指腸は胃と大腸をつなぐ小腸のうち胃に最も近く胆のうからの胆汁やすい臓からのすい液の出口がある部位です。小腸のがん全体が多くなく十二指腸がんもまれながんです。症状としては、他の消化器の病気と同じように腹痛、下痢や体重の減少があります。腸管が狭くなると嘔吐や便秘などが出てきます。また十二指腸がんの部位で出血があった場合には貧血がおこったり黒色便が見られます。胆汁の出口が塞がって目の結膜が黄色になる黄疸の症状がでることもあります。 十二指腸がんの診断には、バリウムを飲んで調べるX線検査やファイバースコープを用い病理組織診断をおこなうための生検材料を採取できる内視鏡検査がおこなわれます。場所が近い肝臓、胆のうやすい臓のがんと十二指腸がんを区別するための各種検査も重要です。

治療には外科手術がおこなわれます。

十二指腸がん治療の第一選択は外科手術です。手術の範囲はがんの進展度合いと患者さんの全身状態により決められます。初期病変に対しては、十二指腸がんの病変部位のみを切除する方法が用いられます。 病変が広がっている十二指腸がんに対しては、膵頭十二指腸切除術と呼ばれる方法がとられます。この方法は、十二指腸の全てと空腸の一部だけでなく、すい臓の十二指腸に接している膵頭部、胃の十二指腸側の出口である幽門部、胆のうとこれを十二指腸につなぐ胆管を周囲のリンパ節を含めて除去する方法です。その後食べ物の消化や吸収が問題無くおこなわれるように切除部分をつなぐ手術も必要になります。 十二指腸がんの手術ができない場合は、抗がん剤を用いた化学療法が検討されます。